忙しい家庭の今日から試せる無理ない環境にもお財布にもやさしい片付け術
忙しい家庭の今日から試せる無理ない環境にもお財布にもやさしい片付け術
毎日の食事の後片付けは、子育てや仕事に追われる日々の中で、つい後回しにしたくなったり、できるだけ早く済ませたいと感じたりする家事の一つではないでしょうか。たくさんの食器や調理器具、食べ残しなど、片付けを前にため息をつくこともあるかもしれません。
環境に配慮した暮らしに関心はあるものの、「片付けでまでエコを考えるのは無理」「時間がかかりそう」「特別なことをしないといけないのでは」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は日々の片付けに少しの工夫を取り入れるだけで、環境への負荷を減らしながら、時間や家計の節約にもつながる方法があります。
この記事では、忙しい子育て家庭でも無理なく、今日からすぐに試せる、環境にもお財布にもやさしい片付けのアイデアをご紹介します。
食事の前後にできる簡単な工夫
片付けを始める前に、ちょっとした準備や心がけをすることで、後片付けがずっと楽になります。
1. 食べきれる量を意識する
食品ロスを減らすことは、環境への負荷を減らす上でとても大切です。食卓に並べる際に、まずは食べきれる量を盛り付けることから始めてみましょう。特に育ち盛りのお子さんの食事量は日によって変動しやすいものですが、無理に全てを平らげさせるのではなく、「おかわり」を前提にするなど工夫することで、食べ残しを減らすことができます。
これは後片付けの際、生ゴミを減らすことにもつながり、ゴミの処理にかかる負担も軽減できます。
2. 油汚れの食器は事前に拭き取る
カレーや油っぽい炒め物など、油汚れが気になる食器は、洗う前に古布やキッチンペーパーなどで軽く拭き取っておくと、その後の洗剤の使用量や水の量を大幅に減らすことができます。拭き取った油は可燃ゴミとして処理できる自治体が多いですが、必ずお住まいの地域のルールをご確認ください。
この一手間が、排水をきれいに保つことにもつながり、河川や海の環境を守る小さな一歩となります。忙しい中でも、食事のついでにさっと拭き取ることを習慣にすると無理なく続けられます。
効率的でエコな洗い方のアイデア
実際に食器を洗う際にも、少しの工夫で環境負荷を減らし、時間や水を節約できます。
1. 洗剤は適量を使う、または自然由来のものを試す
食器用洗剤は、汚れを落とすために必要な量を守って使いましょう。たくさん使えばよく落ちるというわけではなく、むしろ必要以上に使うとすすぎに時間がかかり、水の使用量が増えてしまいます。環境負荷の少ない石鹸や植物由来の洗剤などを試してみるのも一つの方法です。
洗剤ボトルの詰め替え用を選ぶことで、プラスチックごみを減らすことにもつながります。
2. つけ置きを活用する
こびりつき汚れのある鍋やフライパン、お皿などは、すぐに水(またはお湯)につけ置きしておくと、汚れがふやけて落ちやすくなります。これにより、ゴシゴシこする必要がなくなり、洗う時間や使用する水の量を減らすことができます。
まとめて洗う前にシンクにつけ置きするスペースを確保しておくと、効率よく作業を進められます。
3. 食洗機を賢く使う
食器洗い乾燥機は、手洗いに比べて使用する水の量が少ない場合が多いです。特に、まとめて多くの食器を洗う際には、食洗機を活用することが節水につながります。洗剤も食洗機専用のものが開発されており、環境負荷を考慮した製品も増えています。
ただし、予洗いしすぎるとかえって水の無駄になることもありますので、軽く汚れを取ってから食洗機に入れるなど、製品の説明書やエコな使い方を参考にしてみてください。
キッチン周りの環境配慮を考える
片付けに関連して、キッチン周りのアイテム選びやゴミの扱いに気を配ることも、環境にやさしい暮らしにつながります。
1. 廃油の処理方法を見直す
揚げ物などで出た大量の油をそのまま排水口に流すことは、環境に大きな負担をかけます。油を固める市販の凝固剤を使ったり、新聞紙や古布に染み込ませて可燃ゴミとして出したり、自治体の回収に出したりするなど、適切な方法で処理しましょう。
2.繰り返し使えるアイテムを選ぶ
キッチンペーパーやラップの使用を減らし、洗って繰り返し使える布巾やシリコンラップ、保存容器などを活用することもおすすめです。初期費用はかかるかもしれませんが、長期的に見ればゴミを減らし、コスト削減にもつながります。
まとめ
忙しい子育て家庭の片付けに、環境への配慮を取り入れることは、決して難しいことや特別なことばかりではありません。ご紹介したように、食事前の小さな心がけから、洗い方、キッチンアイテムの選び方まで、日々の習慣の中で無理なく実践できるアイデアがたくさんあります。
完璧を目指す必要はありません。まずは「食べ残しを少し減らしてみよう」「油汚れは拭いてから洗ってみよう」など、できることから一つでも始めてみてください。これらの小さな一歩が積み重なることで、環境への負荷を減らし、水道代や洗剤代の節約にもつながり、毎日の片付けが少しでも楽になるはずです。
無理なく、楽しく、家族みんなで環境にやさしい片付けに取り組んでいただければ幸いです。