忙しい家庭の無理なく始めるエコなお風呂・入浴アイデア
忙しいお風呂タイムを地球にやさしく、無理なく変える方法
毎日の子育て、お仕事、家事本当にお疲れ様です。帰宅後、慌ただしく夕食を済ませ、休む間もなく始まるのがお子さんとのお風呂タイムというご家庭も多いのではないでしょうか。子供たちとの楽しい時間である一方、体力も気力も消耗する時間でもあります。
地球にやさしい暮らしに関心はあるものの、そうした日々に追われている中で、「エシカルな工夫を取り入れるなんて無理」「手間が増えるのは困る」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。特に、毎日必ず使うお風呂は、水やエネルギーの消費が多く、環境への影響も大きい場所だと分かっていても、なかなか具体的な行動に移すのは難しいものです。
この記事では、そんな忙しい子育て家庭でも無理なく、今日から一つでも試せるような、エコなお風呂・入浴のアイデアをご紹介します。少しの工夫で、環境にもお財布にもやさしいバスタイムを実現できる可能性があります。ぜひ、最後までご覧ください。
1. 節水は基本!でも無理なく取り入れる工夫
お風呂は家庭で使う水の約4割を占めると言われています。節水はエコの第一歩ですが、無理な我慢は禁物です。忙しい毎日の中で、どうすれば賢く節水できるか考えてみましょう。
- 湯船のお湯を少し減らす 子供が入るには十分な量でも、大人にとっては少し物足りないかもしれません。しかし、湯量を数センチ減らすだけでも積もり積もれば大きな節水になります。家族で相談して、快適さを損なわない範囲で試してみてはいかがでしょうか。
- シャワー時間の短縮と工夫 シャワーを流しっぱなしにせず、体を洗っている間はこまめに止める習慣をつけましょう。最新の節水シャワーヘッドに交換するのも有効な方法です。水圧はそのままで、使用する湯量を減らすことができます。交換の手間はかかりますが、一度設置すれば日々の意識を変える必要がなく、無理なく続けられるのがメリットです。
- 残り湯の賢い活用 お風呂の残り湯は、洗濯や掃除、庭やベランダの植物への水やりに活用できます。洗濯に使う際は、すすぎは綺麗な水で行うのがおすすめです。浴槽から洗濯機への給水は、手動で運ぶのは重労働ですが、専用のポンプを使えばスイッチ一つで簡単に給水でき、忙しい方でも手間なく残り湯を活用できます。
2. バスタイムに使うものを見直すアイデア
シャンプーやソープ、入浴剤など、お風呂で使うものにも注目してみましょう。環境負荷の少ない製品を選んだり、ごみを減らす工夫をしたりすることも、立派なエコ活動です。
- 詰め替え用や大容量を選ぶ 製品を選ぶ際、使い切りサイズよりも詰め替え用や大容量のものを選ぶことで、プラスチックごみの削減につながります。最近では、プラスチック使用量を大幅に減らした詰め替えパックや、ボトルを使わずに済むパウチタイプなども増えています。
- 固形石鹸やシャンプーバーを試す プラスチック容器をなくす究極の方法の一つが、固形タイプへの切り替えです。全身を洗える固形石鹸や、髪用のシャンプーバーなどが市販されています。最初は泡立ちや使い方に戸惑うかもしれませんが、慣れればコンパクトで置き場所も取らず、ゴミもほとんど出ない点が魅力です。
- 環境に配慮した成分の製品を選ぶ 排水に含まれる成分は、やがて川や海に流れ出し、環境に影響を与える可能性があります。「生分解性が高い」など、環境への負荷が少ないことを謳っている製品を選ぶことも一つの方法です。全ての成分を詳しく調べるのは大変ですので、まずは信頼できるメーカーや認証マークのついた製品から試してみるのがおすすめです。
3. お湯の使い方に工夫を凝らす
湯を沸かすにはエネルギーが必要です。追い焚きの回数を減らすなど、お湯を効率的に使う工夫もエコにつながります。
- 家族が続けて入る 可能であれば、家族みんなが続けてお風呂に入りましょう。そうすることで、お湯が冷めて追い焚きをする回数を減らすことができます。家族間のコミュニケーションを取りながら、協力してお風呂に入る順番を決めるのも良いかもしれません。
- 湯温を保つ工夫 浴槽に蓋をしたり、保温シートを使ったりすることで、お湯が冷めるのを遅らせることができます。特別な手間はほとんどかからず、手軽にできる工夫です。
- 自然素材の入浴剤を使う 体が温まりやすい入浴剤を使うと、短い時間でもしっかり温まり、お湯の温度を保つことにもつながります。重曹や塩、米ぬかなど、自然由来の素材は環境への負荷が少なく、手軽に入手できるものもあります。
4. お風呂掃除もエコにチャレンジ
お風呂掃除に使う洗剤や水の量を見直すことでも、環境への配慮が可能です。
- 洗剤の量を減らしたり、ナチュラルクリーニングを試したりする 洗剤を使いすぎると、排水の環境負荷が増えるだけでなく、すすぎに余分な水が必要になります。洗剤の使用量を適量にするか、汚れが軽い場合は洗剤なしでスポンジで洗うだけでもきれいになることがあります。また、お酢やクエン酸(水垢に強い)、重曹(湯垢や石鹸カスに強い)といった自然素材を使ったナチュラルクリーニングも有効です。小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使えるというメリットもあります。
- 掃除の際に使う水の量に注意 シャワーで壁や床の泡を一気に洗い流すのではなく、洗面器や桶に水を溜めて流すようにすると、使う水の量を減らすことができます。
まずは「これだけ」から始めてみませんか
この記事では、忙しい子育て家庭でも無理なく始められる、エコなお風呂・入浴アイデアをいくつかご紹介しました。節水、使うもの、お湯の使い方、お掃除まで、様々な視点からの工夫があります。
全てを一度に実践しようとすると、かえって負担になってしまうかもしれません。まずは、「湯船のお湯を少し減らしてみる」「使い終わったお湯は洗濯機に入れる」「固形石鹸を一つ試してみる」など、今日のあなたに一番ハードルが低いと感じられるアイデアを一つだけ選んで、試してみてはいかがでしょうか。
完璧を目指す必要はありません。「できることから、できる範囲で」続けることが最も大切です。小さく始めて、無理なくエコなバスタイムを楽しみながら、家族みんなで地球にやさしい暮らしの一歩を進めていただけたら嬉しく思います。