忙しい子育て家庭の無理なく始める!「ものを大切に」賢く使うアイデア集
子育てに家事、仕事と日々時間に追われる中で、ふと「もっと丁寧に暮らしたい」「環境に良いことをしたい」と感じることはありませんか。エシカルな暮らしに関心はあっても、「時間がない」「どうすればいいか分からない」と難しく感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
特にあるのが、「ものを大切に長く使う」ということ。新しいものにすぐ手が届く時代、忙しいとつい「買い替えた方が早い」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも、実は「ものを大切に長く使う」ことは、地球にやさしいだけでなく、家計を助けたり、日々の暮らしを豊かにしたりする賢い方法でもあるのです。
この「ものを大切に」というエシカルな暮らしは、忙しい子育て家庭でも無理なく始めることができます。今回は、すぐに試せる具体的なアイデアをご紹介します。
なぜ「ものを大切に」することが地球にやさしいのか
ものを新しく作るには、たくさんの資源やエネルギーが使われます。そして、使われなくなったものはゴミとなり、地球に負担をかけます。
一方、今あるものを修理したり、手入れしたりしながら長く使うことは、新しいものを作る必要を減らし、ゴミを減らすことにつながります。これは、地球の限りある資源を守り、環境への負荷を減らすことにつながる、とてもシンプルで効果的なエシカルな行動なのです。
さらに、ものを長く使うことは、家計の節約にもなりますし、愛着を持って使うことで日々の暮らしがより丁寧で豊かなものになるというメリットもあります。
忙しい子育て家庭でも無理なく始められる「ものを大切に」アイデア
1. 買う時に「長く使えるもの」をちょっと意識してみる
- なぜエシカル? 最初から丈夫で飽きのこないデザインのものを選べば、すぐに壊れたり流行遅れになったりして買い替える頻度を減らせます。
- 具体的な実践方法:
- 衝動買いを減らし、本当に必要か、長く使えるか、少し立ち止まって考えてみる習慣をつける。
- 購入前に、素材や作りがしっかりしているか、修理や部品交換が可能かなどを確認してみる。
- 無理なく取り入れるコツ:
- 高いものを買う必要はありません。今ある予算の中で、少しだけ「長持ちしそうか」という視点を加えることから始めてみましょう。
- 急いで決めず、買い物リストを作ってから出かけるなど、少し冷静になる時間を作る工夫も有効です。
- 期待できるメリット: お気に入りを長く使える満足感。結果的に無駄な出費が減り、家計の節約につながります。
2. 日頃の「ちょっとしたお手入れ」を習慣に
- なぜエシカル? 定期的な簡単なお手入れで、物の劣化を防ぎ、寿命をぐっと延ばすことができます。
- 具体的な実践方法:
- 衣類は洗濯表示を確認し、ネットを使う、乾燥機を控えめにするなど、素材に合った洗い方をする。
- 革製品や木製品は、汚れを軽く拭いたり、乾拭きしたりする習慣をつける。
- 靴を脱いだらブラシでホコリを払うなど、玄関に手入れ道具を置いておく。
- 無理なく取り入れるコツ:
- 「ながら作業」や「ついでに」行うのがポイントです。テレビを見ながら衣類をたたむついでにほつれがないかチェックする、子供がおもちゃを片付ける間にサッと床を拭く、など。
- 全てを完璧にやろうとせず、まずは「これだけは毎日(毎週)やる」と決めて取り組んでみましょう。
- 期待できるメリット: 物がきれいな状態を保てて気持ちが良い。劣化を防ぎ、結果的に長く使える。
3. 壊れても諦めない!簡単な「修理」に挑戦
- なぜエシカル? 壊れたからとすぐに捨てずに修理することで、ゴミを減らし、資源を節約できます。
- 具体的な実践方法:
- 洋服のボタンが取れたら付け直す、ほつれを縫う。
- 家具のネジが緩んでいたら締め直す。
- 子供のおもちゃの取れた部品を接着剤でつける。(ただし、誤飲には注意)
- 自分で難しそうなものは、修理サービスやメーカーに相談する。
- 無理なく取り入れるコツ:
- 裁縫セットや簡単な工具(ドライバーなど)をすぐに使える場所にまとめておきましょう。
- 修理は「スキマ時間」でできる小さなことから始めましょう。ボタン付け一つでも立派な修理です。
- 最近は修理方法を解説した動画などもたくさんありますので、参考にしてみるのも良いかもしれません。
- 期待できるメリット: 物を「捨てる」から「直して使う」に変えることで、無駄を減らせる。修理できた時の達成感。愛着がさらに増します。
4. 使わなくなったら「次の使い道」を考える
- なぜエシカル? 使わなくなったものもすぐに捨てず、リメイクしたり、別の用途で使ったりすることで、資源を有効活用できます。
- 具体的な実践方法:
- 古いタオルを雑巾やウエスにする。
- 使い終わったジャムやピクルスの瓶を洗って保存容器や小物入れにする。
- 子供の小さくなった服を、バッグやポーチなどの小物にリメイクする。(簡単なものから)
- 無理なく取り入れるコツ:
- これも「無理なく」が大切です。全てをリメイクしようと意気込まず、簡単なアイデアから試しましょう。
- インターネットやSNSには、手軽なリメイクアイデアがたくさん紹介されていますので、参考にしてみるのも良いでしょう。
- 使わなくなったものを、必要な人に譲る(お下がり、フリマアプリなど)のも立派な「次の使い道」です。
- 期待できるメリット: ゴミを減らせる。新しいものを買う必要がなくなる場合がある。創造性を発揮できる。
まとめ:できることから、一つずつ
「ものを大切に長く使う」という暮らしは、一見大変そうに感じるかもしれませんが、ご紹介したように、実は日々のちょっとした意識や工夫で無理なく始めることができます。
「買う時に少し考える」「簡単なお手入れを習慣にする」「壊れたらまず修理を検討する」「使わなくなったら次の使い道を考える」。全てを一度にやる必要はありません。まずは、ご自身の生活の中で「これならできそう」と思うこと、興味を持ったアイデアから一つでも試してみてはいかがでしょうか。
完璧を目指すのではなく、「できる範囲で」「楽しみながら」続けることが大切です。ものを大切にする暮らしは、地球にやさしいだけでなく、きっと皆さんの暮らしをより豊かに、心地良いものにしてくれるはずです。