忙しい家庭の今日から始める!無理なく誕生日や季節イベントをエシカルに祝うアイデア
子育てや日々の生活に追われる中で、誕生日やクリスマス、ハロウィンといった季節のイベントは、子供の笑顔を見られる特別な機会です。一方で、準備に時間がかかったり、一度きりの飾り付けやラッピング、使い捨ての食器など、環境への影響が気になったりすることもあるかもしれません。
「エシカルにイベントを祝うなんて、さらに手間が増えるのでは?」と感じる方もいらっしゃるかと思います。しかし、少しのアイデアと工夫で、忙しい子育て家庭でも無理なく、そして楽しく、地球にやさしいイベントを実現することは可能です。この記事では、今日からでも始められる、イベントをエシカルに楽しむための具体的なアイデアをご紹介します。
イベントをエシカルにする3つの視点
誕生日や季節のイベントをエシカルにするには、主に以下の3つの側面に注目すると取り組みやすくなります。
- 飾る: 部屋の飾り付けや装飾
- 贈る: プレゼント選びやラッピング
- 集まる: ホームパーティーなどでの工夫
それぞれの視点から、無理なくできるアイデアを見ていきましょう。
飾る:繰り返し使える・手作り・自然素材で楽しむ
イベントの雰囲気を盛り上げる飾り付けは楽しいものですが、一度使ったら捨ててしまうものが多いと、少しもったいないと感じるかもしれません。
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繰り返し使えるアイテムを選ぶ
- 「なぜエシカル?」:プラスチック製や紙製の使い捨て飾りは、製造や廃棄の際に環境負荷がかかります。繰り返し使えるものを選ぶことで、ごみを減らし資源の節約につながります。
- 「具体的な方法」:ガーランドやバナー、バルーンなどを購入する際は、来年以降も使えるデザインや丈夫な素材のものを選びます。木製や布製のオーナメントは、長く愛用できるだけでなく、温かみもあります。
- 「無理なく行うコツ」:収納場所を決めておくことで、片付けもスムーズになり、次回の準備が楽になります。子供と一緒に片付ける習慣をつけるのも良いでしょう。
- 「メリット」:毎年買い直す必要がなくなり、長期的に見れば家計の節約にもなります。お気に入りの飾りを繰り返し使うことで、家族の思い出も積み重なります。
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手作りや自然素材を取り入れる
- 「なぜエシカル?」:身近にあるものや自然の素材を活用することで、新たなごみを出さずに済み、資源の有効活用になります。
- 「具体的な方法」:子供の成長記録写真を飾ったり、折り紙や色画用紙の切れ端で簡単な飾りを作ったりします。公園で拾った木の実や葉っぱをリースにしたり、お花を飾ったりするのも素敵です。(ただし、植物の採取はルールを守りましょう。)
- 「無理なく行うコツ」:凝ったものを作ろうとせず、子供と一緒に楽しみながら、できる範囲で作ります。完璧を目指す必要はありません。子供の絵を飾るだけでも立派な飾り付けになります。
- 「メリット」:子供と一緒に準備する過程も楽しい思い出になります。特別な材料費がかからず、家にあるもので工夫できます。自然素材を取り入れることで、温かく素朴な雰囲気になります。
贈る:プレゼント選びとラッピングの工夫
プレゼントは贈る側も受け取る側も嬉しいものですが、選び方や渡し方にもエシカルな視点を取り入れることができます。
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「もの」以外のプレゼントを検討する
- 「なぜエシカル?」:物質的なプレゼントは、その製造・輸送・廃棄の全ての過程で環境負荷が生じます。体験や思い出は、物理的なごみを生み出しません。
- 「具体的な方法」:遊園地や動物園のチケット、習い事の体験チケット、家族旅行、一緒に過ごす特別な時間(キャンプ、料理教室など)をプレゼントにするのはいかがでしょうか。
- 「無理なく行うコツ」:贈る相手の興味や関心に合わせて選ぶことが大切です。事前にどんな体験が好きか、それとなく聞いてみるのも良いでしょう。
- 「メリット」:物が増えすぎる心配がありません。一緒に過ごす時間は、何物にも代えがたい家族の絆を深める機会になります。
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リユース品や長く使えるものを選ぶ
- 「なぜエシカル?」:新品を購入する代わりにリユース品を選ぶことで、資源の消費を抑え、製造・輸送に伴う排出ガスを削減できます。長く使える質の良いものを選ぶことも、使い捨て文化を見直すことにつながります。
- 「具体的な方法」:絵本やおもちゃはフリマアプリやリサイクルショップで探したり、状態の良いお下がりを贈ったりするのも一つの方法です。衣類や雑貨などは、修理しながら長く使えるデザインや素材のものを選びます。
- 「無理なく行うコツ」:リユース品に抵抗がある場合は、まずは絵本などから試してみてはいかがでしょうか。贈り先の家庭の考え方を尊重することも大切です。
- 「メリット」:掘り出し物を見つけられる楽しさがあります。新品よりも安価に入手できることも多く、家計にもやさしい選択です。
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エコなラッピングに挑戦する
- 「なぜエシカル?」:プレゼントを包むラッピング材は、多くが一度使われたら捨てられます。ごみを減らすために、再利用や環境負荷の少ない素材を選びましょう。
- 「具体的な方法」:風呂敷や綺麗な布で包むと、ラッピングそのものもプレゼントの一部になります。新聞紙や古紙を活用したり、リボンや包装紙を丁寧にほどいて次回のイベントで再利用したりするのも良いアイデアです。麻ひもや天然素材のリボンを使うのもおすすめです。
- 「無理なく行うコツ」:凝った包み方をする必要はありません。シンプルな布で包むだけでも十分おしゃれに見えます。普段から綺麗な布や紙をとっておく習慣をつけると、いざという時に困りません。
- 「メリット」:ごみを減らせるだけでなく、オリジナリティのある素敵なラッピングができます。特に布を使ったラッピングは、受け取った後も活用してもらえます。
集まる:ホームパーティーでのちょっとした工夫
お友達や家族を招いてパーティーを開く機会もあるかもしれません。ここでも、少しの意識でエシカルな選択が可能です。
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使い捨て食器・カトラリーを減らす
- 「なぜエシカル?」:使い捨ての紙皿やプラスチックコップは、大量のごみを生み出します。洗い物が増えるのが大変でも、できるだけ自宅の食器を使うことが環境負荷低減につながります。
- 「具体的な方法」:参加者の人数に合わせて自宅の食器を準備します。足りない場合は、レンタルサービスを利用したり、竹や木などの生分解性素材の食器を検討したりします。参加者にマイカップやマイ箸を持参してもらうのも良いアイデアです。
- 「無理なく行うコツ」:すべての食器を自宅のものにするのが難しければ、飲み物だけはマイカップにしてもらう、など一部だけ取り入れてみます。食洗機を活用したり、参加者に洗い物を手伝ってもらったりするのも良いでしょう。
- 「メリット」:ごみを大幅に減らせます。自宅の食器を使うことで、より特別で温かい雰囲気のパーティーになります。
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食材の無駄をなくす
- 「なぜエシカル?」:食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」は、世界的な課題です。イベント時は作りすぎてしまいがちですが、計画的に準備することが大切です。
- 「具体的な方法」:参加人数を正確に把握し、無理のない量の食事を準備します。事前に参加者に好きなものやアレルギーなどを聞いておくと、無駄なく喜ばれるメニューになります。余ってしまった料理は、早めに冷凍保存したり、翌日の食事にリメイクしたりします。参加者に持ち帰ってもらうのも良いでしょう。(ただし、持ち帰りは自己責任であることを伝えます。)
- 「無理なく行うコツ」:いきなり全てを手作りしようとせず、市販品も賢く活用しながら、無理のない範囲で準備します。簡単なメニューでも、盛り付けを工夫するだけで華やかになります。
- 「メリット」:食品ロスを減らせるだけでなく、食材にかかる費用も節約できます。準備の負担も軽減され、パーティーをより楽しむ余裕が生まれます。
まとめ:できることから、楽しみながら
誕生日や季節のイベントをエシカルにすることは、特別なことではありません。今回ご紹介したように、飾り付けやプレゼント、パーティーでのほんの少しの工夫で、地球にもやさしい選択が可能です。
「完璧にやらなければ」と気負う必要はありません。忙しい毎日の中で、できることから一つずつ、家族と一緒に楽しみながら取り組んでみてください。子供と一緒に飾りを手作りしたり、繰り返し使えるアイテムを選ぶ楽しさを共有したりすることは、エコな意識を育む良い機会にもなります。
無理なく、自分たちのペースで、大切な人たちとの特別な日をエシカルに彩りましょう。