忙しい家庭の今日から始める!無理ない文房具のエシカルな選び方・使い方
日々の暮らしに欠かせない文房具。ペンやノート、テープなど、気づけば家の中にたくさんの文房具があるというご家庭も多いのではないでしょうか。使ったらなくなる消耗品もあれば、長く使うものもあります。これらの文房具も、少しの工夫で地球にやさしい選び方や使い方をすることができます。
ただ、子育てや家事に忙しい中で、「エシカルな文房具ってどう選べばいいの?」「特別でお金がかかるんじゃないか」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、そんな忙しい子育て家庭でも無理なく、今日からすぐに始められる文房具のエシカルなアイデアをご紹介します。
まずは「手持ちの文房具を大切に使う」ことから
新しいものを手に入れる前に、今ある文房具を最後まで大切に使うことが、最も簡単で効果的なエシカルな取り組みの一つです。
- インクや芯を使い切る ペンや鉛筆は、インクや芯がなくなるまで使い切りましょう。使い捨てのペンよりも、インクカートリッジを交換できるタイプや、削って使う鉛筆の方が、資源の無駄を減らすことにつながります。
- ノートの切れ端や裏紙を活用する ノートやプリントの少しだけ使ったページや、裏が白い紙などをメモ用紙として活用する習慣をつけると、新しいメモ帳を買う必要が減ります。子供のお絵かきや計算練習にもおすすめです。
- 壊れたら修理を試みる ホッチキスやハサミなど、金属やプラスチックでできた文房具は、簡単な部品の交換や締め直しで直ることがあります。すぐに捨てずに、修理が可能か一度確認してみましょう。
無理なく続けるコツ: 使い切ったペンや鉛筆を分かりやすい場所に集めておく、裏紙を活用するための専用の箱やクリップを用意するなど、ちょっとした仕組み作りが継続につながります。子供にも「これは最後まで使おうね」「この紙でお絵かきしようか」と声をかけるのも良い方法です。
「長く使えるもの」や「詰め替えできるもの」を選ぶ
新しく文房具を買う必要があるときは、「長く使えるか」「詰め替えができるか」を基準に選んでみましょう。
- インク交換式やシャープペンシル 使い捨てのボールペンではなく、インクカートリッジを交換できるタイプや、芯を補充できるシャープペンシルを選ぶことで、プラスチックのごみを減らすことができます。デザインの良いものを選べば、愛着を持って長く使うことができます。
- 詰め替え用のあるテープのりや修正テープ 本体を繰り返し使用し、中身だけ交換できるタイプのテープのりや修正テープは、プラスチックごみの削減に役立ちます。
- 丈夫な素材の文房具 少々値が張るように感じても、金属製や木製など、壊れにくく丈夫な素材でできた文房具は、買い替えの頻度を減らし、長期的に見れば経済的である場合もあります。
無理なく続けるコツ: 購入時に商品の説明を少し確認する習慣をつけるだけで十分です。「エコ」「詰め替え」などのキーワードに注目してみてください。デザイン性の高いものを選ぶと、使うたびに気分が上がり、大切に使うモチベーションにもつながります。
紙製品は「再生紙」や「認証紙」を選ぶ
ノートやコピー用紙、レターセットなどの紙製品を選ぶ際は、素材にも注目してみましょう。
- 再生紙 古紙パルプを原料の一部または全部に使用した再生紙を選ぶことは、森林資源の保護につながります。最近では品質の良い再生紙製品が増えています。
- FSC認証紙など 持続可能な森林管理のもとで生産された木材を原料とする紙製品には、FSC認証などのマークがついていることがあります。こうした認証マークを参考に選ぶことで、責任ある森林利用を支援することができます。
無理なく続けるコツ: 全てを再生紙や認証紙に変える必要はありません。まずは普段よく使うコピー用紙や、子供の学習ノートから、表示を気にして選んでみることから始めてみてはいかがでしょうか。
使わない文房具を「増やさない」「手放す」工夫
家に眠っている文房具はありませんか。使わないものを増やさず、適切に手放すこともエシカルな文房具習慣には大切です。
- 購入前に必要か考える 「安いから」「景品でもらったから」と安易に文房具を増やさないようにしましょう。本当に必要か、今あるもので代用できないかを考える習慣をつけます。
- 整理整頓をする 家にある文房具を一覧できるように整理しておくと、同じものを二重に買ってしまったり、持っているのに忘れてしまったりすることを防げます。
- 不要な文房具は譲る・寄付する・リサイクルする もう使わないけれどまだ使える文房具は、友人や知人に譲ったり、必要としている団体に寄付したりすることを検討しましょう。壊れてしまったものや使い切ったものは、自治体の分別ルールに従って適切にリサイクルします。
無理なく続けるコツ: 子供が学校や習い事で使う文房具は増えがちです。学期末など区切りごとに、子供と一緒に使っている文房具を確認し、「これはまだ使えるね」「これはもういらないかな」と話す機会を設けるのも良いでしょう。使わなくなったものは「お友達に使ってもらう?」など、手放し方についても一緒に考えることで、ものを大切にする気持ちも育まれます。
まとめ:できることから、少しずつ
文房具ひとつひとつは小さなものですが、毎日の暮らしの中で積み重なると、その影響は大きくなります。今回ご紹介したアイデアは、どれも特別な道具や時間を必要とするものではありません。
- 今あるものを大切に最後まで使う
- 新しく買うときは「長く使えるか」「詰め替えできるか」を考える
- 紙製品は再生紙や認証紙に注目する
- 不要な文房具を増やさず、適切に手放す
これらのアイデアの中から、「これならできそう」と感じるものを一つでも試していただけたら嬉しく思います。完璧を目指す必要はありません。忙しい日々の中でも、できる範囲で、無理なく楽しみながら、地球にやさしい文房具との付き合い方を続けていくことが大切です。