忙しい子育て家庭の無理なくできる!キッチンから始める食品包装プラスチック削減術
子育てや仕事、毎日の家事に追われる中で、環境に配慮したエシカルな暮らしに関心があっても、「何から始めていいか分からない」「特別なことのように感じる」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、日々たくさんの食材や日用品が出入りするキッチンでは、プラスチック包装のごみがどうしても多くなりがちです。
このごみを少しでも減らしたい、地球にやさしい暮らしをしたいと思っても、そこに時間をかけたり、手間を増やしたりすることは避けたいものです。この記事では、忙しい子育て家庭でもキッチンから無理なく始められる、食品包装のプラスチックごみを減らすための具体的なアイデアをご紹介します。日々の生活にすぐに取り入れられる簡単な工夫を中心にまとめていますので、ぜひ参考になさってください。
買い物の工夫:意識を変えることから始める
スーパーやお店での買い物は、食品包装プラスチック削減の第一歩です。少し意識するだけで、ごみを減らすことができます。
- 簡易包装や量り売りの活用 野菜や果物、パン、お惣菜など、簡易包装のものを選ぶようにします。お店によっては、ナッツやドライフルーツ、スパイスなどを量り売りしている場合もあります。そういったお店を利用する際は、持参した容器や袋に入れることができないか、店員さんに尋ねてみるのも良い方法です。
- マイバッグ・マイ容器を持参する 今では多くの方がマイバッグを持参されていますが、さらに一歩進んで、お肉やお魚、お惣菜などを入れるためのマイ容器(タッパーなど)や、野菜などを入れるための再利用可能な袋(メッシュ素材のバッグなど)を持参してみるのも良いでしょう。容器持参が可能か、事前に確認したり、容器を受け入れてくれるお店を選んだりすることもできます。
- ばら売りの商品を選ぶ きゅうり1本、玉ねぎ1個といったばら売りの商品は、複数個パックになっているものよりも包装が少ない傾向があります。必要な分だけ買えるので、食品ロス対策にもつながります。
保存の工夫:脱プラスチックな保存容器を活用する
買ってきた食材を保存する際にも、プラスチック以外の容器を活用することで、ラップやフリーザーバッグなどの使い捨てプラスチックを減らすことができます。
- ガラスやホーローの保存容器 ガラスやホーローの容器は、匂い移りしにくく、長く衛生的に使えます。見た目も美しく、そのまま食卓に出せるものもあります。少し重いというデメリットはありますが、繰り返し使えるため、結果的にごみを減らすことにつながります。
- 蜜蝋ラップやシリコンバッグ プラスチックラップの代わりに、洗って繰り返し使える蜜蝋ラップやシリコン製の保存バッグを活用できます。蜜蝋ラップは食品にフィットしやすく、パンや野菜の保存に適しています。シリコンバッグは冷凍保存や湯煎にも使えるものがあり、使い勝手が良いアイテムです。最初はいくつか揃えてみて、使いやすいものから増やしていくのが無理のない方法です。
- 瓶の再利用 ジャムやピクルス、ソースなどの空き瓶は、きれいに洗って乾燥させれば、スパイスや乾物、手作り調味料などの保存容器として再利用できます。
飲み物の工夫:マイボトルや自宅での準備
ペットボトル飲料は手軽ですが、プラスチックごみの大きな原因の一つです。家庭での少しの工夫で、ペットボトルごみを減らすことができます。
- マイボトルを持ち歩く習慣をつける お出かけの際に水筒やタンブラーに飲み物を入れて持ち歩くことで、外出先でのペットボトル購入を減らせます。最近は、無料で給水できるスポットも増えています。
- 自宅で飲み物を準備する コーヒーや紅茶を淹れる、お茶を作るなど、自宅で飲み物を用意する習慣をつけると、ペットボトルだけでなく、紙パックやアルミ缶のごみも減らすことができます。
外食・中食・テイクアウト時の工夫
忙しい日の強い味方であるテイクアウトやデリバリーでも、少しのエシカルな配慮を取り入れることができます。
- マイ容器で持ち帰りが可能か尋ねる すべてのお店で可能ではありませんが、事前に問い合わせてみる価値はあります。近くに行きつけのお店があるなら、相談してみるのも良いかもしれません。
- 不要なカトラリーやストローを断る 自宅で食べる場合は、お店で提供される使い捨てのスプーンやフォーク、ストローなどは断るようにします。注文時に忘れずに伝えましょう。
無理なく続けるためのコツ:完璧を目指さない
エシカルな取り組みは、完璧を目指すのではなく、「できることから、できる範囲で」続けることが大切です。
- 小さな一歩から始める 全てを一度に変えようとせず、まずは「牛乳パックは洗って開いてリサイクルに出す」「空き瓶を保存に使う」など、一つか二つの簡単なことから始めてみてください。
- 家族みんなで取り組む なぜこれらの工夫をするのか、子供にも分かりやすく伝えて、一緒に取り組む意識を持つことも大切です。子供にとっても、ものを大切にする心や環境への配慮を学ぶ良い機会になります。
- お気に入りのアイテムを見つける デザインの良い保存容器や使いやすいマイボトルなど、お気に入りのアイテムを見つけると、楽しく続けられます。
- できない日があっても気にしない 忙しくてどうしても外食が多くなったり、プラスチック容器のものに頼ってしまったりする日があっても大丈夫です。自分を責めずに、また明日からできることをすれば良いのです。
まとめ:小さな積み重ねが大きな変化に
食品包装プラスチックの削減は、地球環境への配慮だけでなく、賢い買い物を促したり、キッチンをすっきりさせたりと、日々の暮らしにも良い影響をもたらすことがあります。
ここでご紹介したアイデアは、どれも少しの意識や工夫で始められるものです。忙しい子育て家庭の毎日の中で、全てを実践するのは難しいかもしれません。しかし、「これならできるかも」と思えるものから一つずつ、ご自身のペースで試してみてください。
無理なく、楽しみながら続けること。その小さな積み重ねが、未来の子供たちにとってより良い地球を残すことにつながります。まずは今日の夕食の準備から、何か一つ工夫をしてみませんか。