今日からできる!忙しい家庭のお出かけエシカル化計画:マイボトル・マイバッグ活用術
忙しい子育て家庭のための、お出かけ時のエシカルな工夫
日々の家事や育児、仕事に追われる中で、環境に配慮した生活を意識することは、時に大きなハードルに感じられるかもしれません。特にお子様とのお出かけは、ただでさえ荷物が多く、準備に時間もかかります。そんな中で「さらに何かエコなことを」と考えると、「難しそう」「忘れそう」「荷物が増えるのは嫌」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、少しの工夫で、お出かけ時の習慣を無理なくエシカルなものに変えることができます。今回は、忙しい子育て家庭でもすぐに取り入れられる、マイボトルやマイバッグのお出かけ活用術をご紹介します。完璧を目指すのではなく、「これならできそう」と思えることから、一つずつ試してみてはいかがでしょうか。
お出かけ時の「もったいない」を減らすアイデア
お出かけ先での飲み物や買い物で、無意識のうちに使い捨ての容器や袋を受け取っていることがあります。これらを少しずつ減らすことが、身近なエシカルな取り組みにつながります。
アイデア1:マイボトルを無理なく持ち歩く
外出先での飲み物といえば、ペットボトルや紙パックを購入することが多いかもしれません。マイボトルを持ち歩くことは、これらの使い捨て容器の削減に直結します。
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なぜエシカルなのか ペットボトルや紙パックは製造にも輸送にもエネルギーを使い、使い終わればゴミとなります。マイボトルを使えば、これらの資源やエネルギーの消費、ゴミの発生を抑えることができます。
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無理なく続けるための工夫と具体的な方法
- 使いやすいボトルを選ぶ: 軽くてコンパクトなもの、子供の小さな手でも持ちやすいデザイン、お手入れが簡単な広口タイプなど、家族それぞれが気に入るものを選びましょう。フック付きやストラップ付きなら、バッグの外に付けられて探す手間が省けます。
- 習慣化のコツ: 家を出る前に必ず飲み物を入れる、という習慣をつけましょう。前日の夜に準備しておくと、朝慌てずに済みます。子供用マグをマイボトルとして活用するのも良い方法です。
- お手入れを簡単に: 帰宅したらすぐに洗うことを習慣にすると、忘れずに済みます。ボトル用の長いブラシや、食洗機対応のものを選ぶのもお手間を減らす工夫です。ボトル乾燥スタンドを使えば、衛生的に素早く乾かせます。
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実践することで期待できるメリット ペットボトル飲料の購入頻度が減り、家計の節約につながります。いつでも好きな温度の飲み物が飲める快適さもあります。そして、「地球に優しい選択ができている」という心の満足感も得られます。
アイデア2:マイバッグを常に携帯する
スーパーやコンビニだけでなく、様々なお店で有料化が進んでいるレジ袋。マイバッグを持ち歩くことは、プラスチックゴミ削減の基本です。
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なぜエシカルなのか レジ袋は石油を原料としており、製造時にも廃棄時にも環境に負荷をかけます。マイバッグを使用することで、このプラスチックゴミを減らすことができます。
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無理なく続けるための工夫と具体的な方法
- 携帯しやすいバッグを選ぶ: 小さくたためるエコバッグを、普段使いのバッグやリュックに常に忍ばせておきましょう。付属のポーチに入れるタイプや、ゴムバンドでまとめられるタイプが便利です。
- 「定位置」を決める: エコバッグを一つだけでなく、いくつか用意し、ベビーカーのフックにかけたり、車の座席ポケットに入れたり、玄関に吊るしておいたり、それぞれ「いつも置いておく場所」を決めると忘れにくくなります。
- 使い分けも有効: スーパーでのまとめ買い用、コンビニやちょっとした買い物用、とサイズやデザインの違うものを使い分けるのも良いでしょう。汚れた時のために複数持ち歩くのもおすすめです。
- 洗濯できる素材を: 食べ物などを入れたり、地面に置いたりすることもあるため、洗濯機で丸洗いできる素材だと衛生的で安心です。
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実践することで期待できるメリット レジ袋代がかからなくなり、節約になります。予期せぬ買い物をした時や、お子様の上着などを入れたい時など、荷物が増えた時にサッと取り出せるサブバッグとしても活躍します。
アイデア3:マイカトラリー・マイストローを試してみる(ステップアップとして)
お弁当やテイクアウトを利用する際に付いてくる割り箸やプラスチック製のカトラリー、ストロー。これらもマイアイテムに切り替えることができます。
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なぜエシカルなのか 使い捨てのカトラリーやストローは、一度しか使われないプラスチックゴミとして環境中に排出されることが多いです。マイアイテムを使えば、このゴミを減らすことができます。
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無理なく続けるための工夫と具体的な方法
- コンパクトなセットを選ぶ: 軽量でケース付きのコンパクトなカトラリーセットが市販されています。携帯に便利な折りたたみ式のものもあります。
- 子供用とセットで: お子様用のスプーンやお箸を外出時に持ち歩く習慣があれば、ついでに自分の分もセットにしておくのはどうでしょうか。
- お手入れ: マイボトル同様、使用後は汚れを拭き取るなどして持ち帰り、帰宅後すぐに洗うようにしましょう。
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実践することで期待できるメリット 使い捨てプラスチックゴミの削減に貢献できます。洗って繰り返し使えるため衛生的ですし、お気に入りのデザインのものを使えば気分も上がるかもしれません。まずは、使用頻度の高いお箸だけ、といった小さな一歩から始めてみるのがおすすめです。
まとめ:できることから、無理なく楽しく
忙しい毎日の中で、全てを完璧に行うことは難しいかもしれません。ご紹介したアイデアも、全てを一度に始める必要はありません。まずは「お出かけの時はマイボトルを持ってみようかな」「普段のバッグにエコバッグを一つ入れておこう」というように、一番ハードルが低いと感じるものから試してみてください。
たとえ週に一度でも、月に数回でも、マイボトルやマイバッグを使うことから、使い捨てを減らすことは可能です。無理なく、できる範囲で、楽しみながら続けることが何よりも大切です。今日からできる小さな一歩が、やがて地球に優しい大きな変化へとつながっていくはずです。